アトピー体験談⑥ステロイドは正しい使い方をすれば悪ではなかった

アトピー体験談⑤の続きです。

 

 

アトピー治療で有名な皮膚科へ行ってみる事に。

何年も行ってない皮膚科。やはり、過去の経験からステロイドや皮膚科そのものに対する嫌悪感があったのですが、「とりあえず一度、皮膚科に行ってみよう。」

そう決意しました。

 

上の子の幼稚園では、アレルギー持ちのお子さんも何人かおられます。

 

その中でアトピーを持っているお子さんもいて、そのママから皮膚科の色んな情報を得ました。

 

そこで、あるお母さんが「近くのA皮膚科がいいよ!」と言ってくださって、もう何年ぶりかわかりませんが本当に久しぶりに皮膚科へ行きました。

 

 

実際に行ってみると、そこは小さなクリニックですがまだ新しくて建物も院内もキレイでした。


内装は淡いピンクを基調にしていて、お花が飾ってあったりなんだか温かい雰囲気の院内です。

 

受付を済ませて、しばらく待って私の番になり、診察室に通されました。


診察してくださったのは、穏やかそうな女医さん(院長先生)でした。

 

そして私は先生に、

 

•幼稚園からステロイドを何年も常用していた事
•7年前に脱ステロイドをしてすぐにリバウンドに見舞われた事
•その後ステロイドを使わない生活を、不安定ながら今までなんとかしてこれた事
•そして第二子出産を機に、また振り出しに戻ったかのようにアトピーが再発してしまった事

 

全部話しました。

 

その上で先生に「できれば、なんとかステロイド使用以外の方法で、他の治療法はないものでしょうか?」と聞いてみました。

 

うん、うん。とうなずいて聞いてくださり、私の話にしっかり耳を傾けながら、私の首や腕、デコルテ、全身の症状を見てくださり、しばらくしてわた先生がおっしゃった事。それは・・・

 

「うん。でもね、もうアトピーの症状がここまできちゃってるとやっぱりステロイド使ってガツンとまずは抑えてあげないといけないよ。期間限定でしっかり使って、通院してください。でないと、赤ちゃんかかえてストレスでもっとひどくなっちゃうよ。」

 


・・そうですか、わかりました!


とは言えなかった私。かなりしぶってしまいました。


どうしよう、またステロイド使うの?せっかくやめられたのに?

 

幼稚園から今までの色んな事が一気に頭の中を駆け巡り、しばらく黙ったままでいました。

 

先生の説得力と、半ばその空気に押されてしまい、しぶしぶ「・・わかりました」と、了承しました。

 

了承した後も、やっぱり迷いや後悔で頭の中はいっぱいでした。

 

すると、私にとって驚くべき事が起こったのです。

 

 

 

ステロイドの使い方を初めて説明された

またステロイド使ってしまう。また一からやり直しになってしまう。そう思って黙っていたら先生が、


「じゃあ、どの箇所に何の種類のステロイドをどれくらい塗るか、一度全部ここでシュミレーションしていきますね。」


そう言って、助手の方と先生に説明されながら、

 

顔はこのステロイド、デコルテはこの種類だけど首の後ろは皮膚が厚いのでこれ、腕と脚はこれ。

といった感じで、部位によって使用するステロイドの種類も違い、使用量も詳しく教えてくださったのです。

 

そして実際にどう塗るか、その場でそれぞれの幹部に丁寧に塗ってくださりました。

 

さらに体全体のイラストが描かれた紙に、わかりやすく詳しく書いて説明して頂いて、それを渡されました。


えっ!?
皮膚科のアトピー治療って、こんなに丁寧に説明してくれるの!?


目からウロコでした。

私は何年も皮膚科に行ってないからわからなかったのですが、現代のアトピー治療だからこんな感じなのか、このクリニックだからこんな感じなのかはわかりませんが、とにかく言える事は、

 

私が小学生からずっと通っていたあの地元で有名なお医者さんでは、患部をしっかりと診る事なく、私の顔すらも見ず、私の話をじっくり聞いてくれる事もなかったんです。

 

この余りの違いに、本当にびっくりしました。

 

もし私が、アトピーを発症した小学生の時にここの皮膚科で初めて治療を開始していたら、私の未来は変わっていたかもしれない。そう思ったほどです。

 

 


帰宅して、お風呂上りに先生の仰ったとおりの塗り方を早速実践。

 

本当に何年振りかのステロイドです。懐かしいというか、なんとも複雑な心境でした。

 

それからは、先生の言われた通りの期間をきっちり実践しました。その都度通院、そして指示を仰ぎます。

 

その結果、私のアトピーはどうなったかというと・・・

 

 

 

◆指示通りにステロイド使用、再開。その結果は?

このように先生の指示のもとでステロイドを使用したのですが(強→弱に徐々にランクを下げながら、数か月かかりました)、あれからもうすぐ1年になりますが、現在は全く何も使用しておりません。


思い返せば昔通っていた皮膚科では中クラスのステロイドをいつも処方され、
それでも痒いと訴えるとすぐに強クラスのステロイドを「じゃあこれ使ってみて」と出されて終わりです。

 

ステロイドについての説明なんてもちろんなくて、使い方や使用期間の説明もありませんでした。

 

アトピーにはこれを塗ったら良くなるから、無くなったらまた来て」という感じです。


しかし今回の女医の先生は、脱ステの経験も含めてしっかりと私の話に耳を傾けて頂き、患部を実際に見て、いろんな事を説明してくださいました。

 

そして驚いたのは、通院のたびに実際に私の皮膚の肌触りまで確認して頂いたことです。

私には「ここの部分はかなりキレイになってきたかな?」と思えても、先生は 皮膚を触ってチェックして、「ううん、まだきれいにはなってないね、もう少しここを治すのを頑張ろう」

 

といった感じです。

 

きちんとした先生のもとで、きちんと正しく使用するステロイドは決して怖くない。

むしろ適正な使い方をすれば、私たちの味方をしてくれる魔法の薬なんだ

 

と、今回の経験で身をもって痛感しました。


現在ステロイドは使用しておりませんが、再発を未然に防ぐ為、数か月に一度ですが定期的に先生のもとへ通院しております。

 

そしてスキンケアやサプリなどの研究は昔から今現在も継続しており、今までのアトピーの経験から培ったものは私にとって大きな糧となっております。

 

現在は、自分なりに「これだ!」と思えるお肌にイイモノを選んで使用しております。

 

御陰様で、今の肌は自分史上一番良い状態を保つことが出来ております。

 

アトピーはアレルギーの体質のひとつなので、根本的に完治するのは難しいかもしれませんが、ほぼ完治に近い状態までコントロールをしていくことは可能だと自分の経験から断言できます。

 

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アトピー体験談①~⑥まで、お読み頂きありがとうございました。


この私の経験が少しでも誰かの知恵となりヒントとなり、そして光となれば幸いです。

一緒に頑張りましょうね!!