アトピー体験談③会社のストレスでアトピー再発、転職を決意する
アトピー体験談②の続きです
相変わらず、何年にもわたる「日々スキンケアのようにちょこっとステロイドを塗る」という方法で症状が抑えられ、大学生の頃の写真を見てもやはり見た目としてはほとんどアトピーとはわからない感じです。
そして大学での就職活動を経て無事卒業し、晴れて社会人となります。
◆社会人になりストレスによるアトピー再発
初めての就職、職場での馴れない環境や不規則な生活・・・。
さらに人間関係のストレスにより、今まで抑えられていたアトピーの症状が徐々に悪化し始めます。
今までのようにステロイドを塗ってその場では抑えられても、それでもまたすぐに掻きむしってしまう日々。
当時の私は本当にハードな職場(商社に勤めておりました)、通勤時間は徒歩→バス→電車→地下鉄→徒歩で、なんと片道だけで二時間もかかっていました。
残業続きで帰宅は深夜。帰って夕飯もそこそこにお風呂に入って寝て、すぐまた朝になり、四時半には起床です。
まだまだ下っ端なので、朝は誰よりも早く出勤してお茶の準備や皆のデスクなどの掃除。
・・・もう本当に毎日ヘトヘトでした。
さらに追い打ちをかけるように、同じ部署の、私の教育係の女性の先輩(ものすごいネイルと鼻をつまむような香水のにおいのお方・・・)に理由もなく無視され、仕事を聞いても教えてもらえないばかりか邪魔をされる日々。
他の先輩方がいろいろと相談に乗ってくださったり、他の支店への移動も検討してくださったり、良くしてくださった方も職場にはたくさん居たのですが、それでも精神的にも肉体的にも相当なストレスを抱えており、ギリギリのところで毎日生きていたように思います。
入社して、このような生活が半年ほど続いた頃でしょうか。
ある日の朝。ストレスがピークに達し、ついに爆発してしまい、会社の給湯室で倒れてしまいました。
これをきっかけに、もう私はこの職場を去ることを決意し、地元での就職活動を始め新しい仕事を見つけます。
◆転職後、長年のステロイドによるアトピー治療に疑念を抱く
転職先の通勤は、車で通える範囲でした。
職場もアットホームで大変働きやすく、スタッフにも恵まれ、何より私自身ずっとやりたかった職種だったということもあり、本当にやりがいがありました。
そうして少しずつ精神的にも肉体的にも本来の自分を取り戻し、生き生きとまた働き始めます。
そして精神状態や思考回路も安定してきたこの時、私はあることを考え始めます。
この頃にはインターネットも十分普及していて、アトピーに関するいろんな情報を自分自身で調べることができました。
そこでふと思ったこと・・・
「私のステロイドの使い方・・・果たして本当にこのままでいいのだろうか?」
今まで小学生から長年皮膚科に通い、ステロイドをその都度処方されてきました。
今思えば、お医者様は私の患部の症状を見る事もなく、話を聞いてくれるわけでもなく、いつも「ステロイドなくなった?じゃあまた出しときますねー」の繰返し。
無くなったらまた塗る。ダラダラと気まぐれに塗り続けるというのを十何年も続けていました。
そういえば初めてステロイドを使い始める頃から、お医者様から適切な使い方や説明もなかったなぁ・・・
何年も何年も塗ってきて、治ってるように思ってたけど、何かの要因でアトピーはまた出てくるんだ
実はこれはこれは対処療法で、アトピーの根本的な解決にはなっていないんだ、
ただ単にステロイドによって症状が抑えられていただけなんだ・・・
「これじゃだめだ、また何かのきっかけで大きなストレスがかかるとアトピーが大爆発してステロイドも効かなくなってしまうかもしれない」
そう思った私は、しばらく悩み考えた結果、
小学生から続いた本当に長いアトピーとステロイドの関係に重大な決断をくだすのです。
それは・・・
脱ステロイドという、大きな大きな選択でした。
アトピー体験談④に続きます。